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BSアンテナがこわれました [つれづれ]

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BSアンテナからにょこっと生えてるアレですね。

パラボラが集めた上空36000Km彼方の静止軌道から届く10GHz超の衛星の電波を電気信号に変えて、扱いやすいように周波数を下げる(それでも1GHz超)働きをしています。

フィードホーン部が先なんですが、通称コンバータになってますね。

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長いこと風雨に晒されて、アルミダイカストがボロボロに。

故障原因は浸水かなぁ。3.jpg

むむ、浸水はしていない模様。

ここで通電ししたら、パキという音と、白煙が....。

どうせこわれているのでどんどんバラします。

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シールド板を外してみました。

いかにも高周波ですね。

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上がフィードホーンからの入り口です。

右半分が衛星の信号が通る本線です。左半分はバイアス系でしょうか。

ナスカの地上絵みたいなパターンが、コンデンサ、コイルの役割をしています。パターンが、ただの導線とはならないのがGHzの世界。

 

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さらにその下。丸いのは誘電体共振器でしょうか。ローカル発振器ですかね。

この下にも基板がありまして、

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画面中央の大きなチップ抵抗器が真っ二つになっていました。さっきの”パキ"の発生源でしょう。

この先のパターンは、GNDに落ちていました。いわゆる電源ショートです。

ここに故障原因がありました。電解コンデンサの液漏れによるショートです。コンデンサの下だった部分を削ってショート部分を取り除きます。

「4級塩 コンデンサ」で検索してみてください。いろいろ出てきますよ。

これだけ問題になりながら、報道は殆どありませんでしたね。

なぜ....。

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で、これが下の基板の全景。多分1GHzに変換された信号を増幅してるんじゃないかと思います。

9.jpg

後になってしまいましたが、これが電波の入り口フィードホーン部分。

さぞや精緻な世界化と思いきや、針金がぐるぐる....。円偏波だから?

 

組み立てると、

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じゃーん、最大90ですよ。元気に復活です。

おまけに、古くて対応していないはずのCS放送も受信できています。

これで、実家からアンテナ、屋根馬を手で運んだ苦労が報われます。


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コメント 2

hamayan

オー素晴らしい。
解決どころか性能アップ。
by hamayan (2009-11-20 06:44) 

doggie

hamayanさまこんばんは
とても古いものなので、冠水かなぁと思っていたのですが、割とおなじみなコンデンサの液漏れでした。
性能アップ、最新の低ESRのコンデンサと、誤って足を折ってしまった78N10の代わりにつけたローノイズな三端子レギュレータの功かもしれません。怪我の功名です。

今週末はMTM04ですね。休出だけどいきたいなー。
by doggie (2009-11-20 23:30) 

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