LTM4605 [電子工作]
これがなんとも素敵なデバイスなのですが...。
Linear Technology社の昇降圧コンバータモジュールです。
昇圧時は5A,降圧時は12A流せて、入力は1.5Vから20V,出力は0.8Vから16Vに設定できます。
このモジュールは昇降圧なので、入力電圧は、出力電圧よりも高くても低くても動作します。
しかし、
裏返すと、ご覧の通りな15mm角のLGAというパッケージです。
でも1.27mmピッチなので何とかなるでしょうと、手配線してみました。
このICの素敵さを考えれば、これくらいの障害乗り越えよう。うん。
スミダのCDEP134NP-2R5MCというインダクタです。平巻き線、初めて見ました。
定格10Aとはいえ、ちょっと大きいなぁ。
これが配線した所。意外とすんなりできました。配線に使ったのは抵抗器の足です。
右の大きなダイオードは動作上必要なものではなくて、万が一の保護用に入れている12V5Wのツェナーダイオードです。
基板の大きさはタカチのSW-55Bというケースに合わせてあります。
裏側。一応ヒートシンクをつけましたが、1-2A程度では殆ど温まりません。
ちゃんと実装した時は、ヒートシンクいらないケースが多そうです。
で、これを何に使うかというと....WILLCOM D4の電源用です。
WILLCOM D4の電源は11Vと半端極まりない電圧で、12Vまであげると、画面がブラックアウトしてフリーズします。
で、車の電源は12-13.8V。エンジンがかかっていればいいのですが、エンジンが止まっている時は12Vを切るtこともあり、単純に降圧のDC-DCコンバータでは使えません。
また、外部にリチウムイオン電池を使おうとすると、3セル満充電で12.6Vと、これまた定格を越えてしまいます。ニッケル水素電池でも同じで、10セルだと放電時はいいのですが、満充電時は14V程度になってしまいます。9セルでも、高い方が引っかかります。8セルだと、終止電圧の前にD4の電源回路が受け付けなくなります(9-11Vで動作する模様)。
で、このコンバータを使えば、5Vから18Vの入力で11Vを出力できます。シガープラグや他社のACアダプタ、外部バッテリーが使えるようになります。
VISAVIさんもこれで出してくれていたら....。
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